両景橋

両景橋

 昭和18年(1943)1月  鎌田共済博物館蔵

文政12年(1829)、久米通賢が築城した坂出塩田の東・西大浜をつなぐ竪登(たつのぼり)運河に架かっていた橋。元は木造橋であったが、明治25年(1892)7月、坂出塩産合資会社により、石橋が架設された。8月1日には落成式が行われ、花火、餅投げ、宝投げ等で大いに賑わったという。通賢の子孫である久米与平が設計施工したアーチ形の美しい曲線を描いたこの橋は、太鼓橋とも呼ばれて親しまれていたが、昭和21年(1946)運河拡張のため撤去された。